エアコン室外機掃除のススメ

2018/02/17

エアコンの室外機もお掃除が必要って、知っていましたか?意外と忘れがちな室外機ですが、きちんと掃除することで電気代の節約に!

エアコン室外機をお掃除する時のポイントと注意点。

 

不要?必要?エアコン室外機の掃除の重要性

普段目に付きやすいエアコン室内機のフィルター掃除をする人は多いのですが、意外と見落としがちなのが、室外に置かれた室外機の汚れだす。

室外機を掃除することは、どのような効果があるのでしょうか?

 

エアコン室外機の役割は?

エアコン室外機は、その名の通り庭やベランダに設置するエアコン機器で、室内機とセットになって排熱を受け持つ重要な機器です。

室外機は屋外に設置することが前提なので雨風や汚れに強い設計になっていますが、土埃や枯葉などのゴミが室外機に詰まってしまうとエアコンの作動に大きな悪影響を与えます。

 

室外機の掃除は節電・節約のためにこそ必要!

室内機と同様に、室外機が汚れているとエアコン臭やカビが室内に広がらないかと心配する人もいますが、室外機の汚れは室内には全く影響を及ぼしません。

室外機と室内機は熱のやり取りをしているだけで、空気のやり取りはしていないのです。

室外機の汚れが影響を与えるのは経済的な面で、土埃などの汚れで室外機の動作が悪くなっていると、

・排熱がスムーズに行かずに、無駄な電気を消費してしまう

・過負担がかかり、突然故障してしまう

可能性が高いのです。

室外機の掃除はエアコンを長く経済的に使う為にとても大切な事なのです。

 

室外機の掃除をする頻度はどれくらい?

基本的に室外機は汚れに強いので、室内機のようにこまめに掃除は必要ありません。

エアコンがベストな状態で作動出来るように、年に 1〜2回 室外機を掃除しましょう。

おススメは冷房を使い始める 5〜6月 と、暖房を使い始める 10〜11月 です。

掃除と共に、5〜6月の掃除で冷房仕様に、10〜11月は暖房仕様に室外機周りを整えて冷暖房の効率アップを図りましょう。

・5〜6月の冷房仕様

室外機周りは涼しい方が冷房効率がアップします。

直射日光が室外機に当たらないように、上から吊り下げるスダレなどで日よけをしましょう。打ち水も効果的です。

・10〜11月の暖房仕様

室外機周りは暖かい方が暖房効率がアップします。

日よけなどは取り除いて、日当たりを良くしましょう。

雪が室外機に目詰まりすると空気が遮断されてしまいますから、防雪フードや防雪ネットを活用しましょう。

 

室外機掃除のポイント

室外機は多少の汚れに神経質になる必要はありませんので、エアコンの動きを妨げる汚れをピンポイントで取り除いていくことが大切です。

ポイント① 室外機が置かれている場所はスッキリと!

エアコン室外機の空気の取り入れ口の周りに植木鉢などが置かれていると、空気がスムーズに流れずに余計な電気を消費します。

室外機の周囲20cm以内には物を置かないように、スッキリ片付けましょう。

室外機の周りの枯葉や砂などのゴミも、忘れずに取り除いて下さい。

外側の汚れは上から水をかけて汚れを落とすか、濡れ雑巾で拭いておきましょう。

 

ポイント② 内部のゴミを取り除きましょう!

室外機の取り入れ口奥に見えるファンは排気・放熱の為の部品です。

枯葉や虫の巣が内部に入り込んでいないかチェックしましょう。

内部に入り込んだゴミは作動時の異音やファンの故障の原因になりますのでブラシで掻き出すか掃除機で吸い取りましょう。

奥にあるゴミを棒などを使って無理に取ろうとすると、内部の機械を傷める可能性があるので無理は禁物です。

室外機を分解する必要がある場合は、一度ご連絡ください(^^)

 

ポイント③ 裏側もキレイにしましょう!

室外機の裏側の面から覗いて見える薄いアルミの金属板の集まりは、熱交換器です。

室外機の裏側に枯葉などのゴミが溜まってしまうと排熱がスムーズに出来なくなるので、丁寧に取り除きましょう。

金属板の隙間に詰まった砂埃も取り除いた方が作動効率は良くなりますが、指で曲げることが出来る程繊細な部分なので、掃除機の先を当てないようにブラシを使って優しくゴミを取り除きましょう。

 

ポイント④ 水抜き穴の詰まりをチェック!

エアコンの室外機の下部には、暖房によって箱の中に発生する水を外へ排出する為の水抜き穴が付いています。水抜き穴がゴミなどで詰まってしまうと内部に水が溜まり、電子部品がショートして故障の原因となる可能性がありますから、暖房を使い始め前の10〜11月にしっかり掃除しておきましょう。

水抜き穴は室外機本体の下にあるので掃除が掃除がしにくい部分ですが、割り箸などを使ってゴミを取り除くと良いですよ。

 

ポイント⑤ ドレンホースの詰まりの除去も忘れずに!

室外機とは繋がっていないのですが、室外機の脇にあるホースは室内機の熱交換器に溜まった結露水を排出する為のドレンホースです。

このホースは細く、砂埃や昆虫類で詰まりやすいので、忘れずに掃除をしておきましょう。詰まったゴミは割り箸などで掻き出して取り除きましょう。

 

室外機掃除の注意点

室外機は置かれている場所の環境によって汚れ方が大きく違いますから、室外機は屋外仕様で頑丈だという思い込みは禁物です。

エアコン室外機の内部にはデリケートな精密機械が入っている事を理解して、事故と故障の無いように定期的な掃除を心掛けましょう。

 

室外機を掃除する時のポイント

・取扱説明書に従って掃除を。

・掃除前には事故防止の為に必ず本体のコンセントを抜きましょう。

・室外機の内部に水を掛けないように注意。

・室外機奥の汚れやゴミがある場合には無理せずに専門業者の力も借りる。

また、お掃除だけでなく、室外機に関する豆知識として覚えておきたい事

・室外機の裏側・横側は5〜7cm程壁などから離しておくと掃除もしやすく、排熱が良くなり電気代も節約できる。

・室外機を移動したい時は販売に相談する。(素人がやると微妙な水平調整が狂って誤作動・故障の原因となることも)。

・客間などの普段使わないエアコンの室外機は、汚れや虫の巣防止に室外機カバーをかけておく。

 

エアコンのお掃除をする時は、室外機もお忘れなく!

エアコンの室外機の汚れは普段目に付きにくく、衛生的な面で害はないのですが、放置しておくと、冷房・暖房の効率が悪くなるだけでなく、エアコンの寿命を縮めてしまいます。

大事なエアコンを長く、経済的に使う為にも、室外機周りの掃除も心がけて下さい。