除草が必要なワケ

2018/04/17

 

除草が必要な理由

雑草

他の植物に影響&病原菌の温床になる

春のぽかぽか陽気にうきうきする気持ちとは裏腹に、見つけるとがっかりするのが、庭の雑草です。早速草刈りをしようにも、手間がかかるため、ついなおざりになり放置してしまう人も少なくありません。

「“緑の絨毯(じゅうたん)”と思えばいい」というわけにはいかないのはなぜでしょう。
雑草を放置すると、土の養分や水分を取ってしまいます。また、雑草が育ちすぎることにより、栽培している他の植物に日が当たらなくなるのです。さらに、茂り過ぎると、病原菌の温床になることもあります。
雑草は早めの対応が必要なのです。

草むしりは、定期的に必要なメンテナンスの1つです。草むしりを怠り、草が伸び放題・荒れ放題になると、害虫の被害だけでなく、空き巣に狙われやすくなるなど、さまざまなトラブルのもととなります。
とはいえ、草むしりは労力のいる大変な作業。特に足腰が弱いお年寄りや、なかなか時間が取れない人にとっては、取り掛かりにくいのも現状です。

除草をするメリット

除草のメリットは主に以下の3つです。

家全体のイメージアップにつながる

空き巣予防に生かされる

害虫予防につながる

雑草が生い茂った庭は見るに堪えないものです。草刈りを行えば、庭だけでなく家全体が明るくなります。

また、長年にわたり草刈りを行っていない庭は、背の高い雑草が生えているので、空き巣に狙われやすいです。
放置された雑草は害虫の温床になってしまうので、きれいに草刈りを行うことで、害虫の予防につながります。

自分で植えた植物の生育のためにも草刈りは重要です。雑草がなくなれば、植えた植物が地中の水分や養分を吸収できるので、しっかりと栄養がいきとどきます。

除草、草むしり、草刈りの違い

雑草の対策として何をするかによって、いろいろないい方があるので、まずは整理しておきましょう。

除草

まず、除草です。除草はその字の通り、草を除去することです。雑草を何らかの方法で除去していきます。
除去する方法の1つが、除草剤をまくこと。その他に、草むしりと草刈りです。

草むしり

草むしりは、草の根っこから抜く作業をいいます。土の中にある根から抜いていきます。

草刈り

草刈りは、草刈り機や鎌などの農具を使って、草を刈っていく作業です。
道路の脇や街路樹の下で、草刈りの風景を見かけることがあります。この作業は、根っこまでは抜かず、地面から出ている草の葉と茎を切っているのです。

除草剤散布・草むしり・草刈り|それぞれのメリット・デメリット

除草をするときには、除草剤を使うのか草むしりをするのかと迷うことがあります。それぞれのメリットとデメリットを比較し、どのように行うかを選択することが大切です。

除草剤散布

ホームセンターなどへ行くと、多くの除草剤が販売されています。除草剤は、気軽に雑草を枯らすことができる薬品ですが、メリットもデメリットをおさえておきましょう。

メリット

腰をかがめて雑草を抜く手間がありません。専用の噴霧器やジョーロなどに決められた量の除草剤を入れて散布するだけです。力を必要とせず、広範囲の雑草を一気に枯らすことができます。
費用も除草剤の種類と除草の範囲によりますが、5,000~10,000円ほどですみます。

多くの除草剤は、原液を希釈して使用するタイプになるので、一度に使う量を考えるとコストパフォーマンスもよいと言えます。

デメリット

除草剤は、雑草だけを選んで枯らすのではなく、せっかく植え育てていた他の植物も枯らしてしまいます。庭に自分で植えた植物があり、近隣で農作物を作っている環境では、除草剤が飛散する恐れがあるため、除草剤を簡単に使うわけにはいきません。

除草剤には、使う場面に制限があることが大きなデメリットです。地域によっては、条例により除草剤の使用が禁止されていたり、除草剤の種類や利用方法に制限があったりします。

また、除草剤の効果はさほど長くありません。1回だけ散布しただけでは、効果がすぐになくなってしまいます。特に葉を枯らす除草剤の場合は、今出ている雑草だけを枯らすので、土の中で育って芽を出そうとしている雑草には効き目があまりありません。

草むしり

草むしりは、作業内容としては1番単純です。根っこから取り除くため、雑草を確実に除去できますが、かかる労力は大きいです。メリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

草むしりのメリットは、何といっても雑草を根っこの部分から除去できることです。
除草剤や草刈りでは表面的な雑草を除去するだけで、少し経つとまた生えてきます。それに比べ、根っこから抜き取る草むしりでは、一度引き抜いた部分から雑草が生えてくることはしばらくありません。

デメリット

デメリットは、肉体的な疲労が大きい点です。特に足腰には大きな負担がかかります。かがんだままの姿勢で長時間作業をするのは、とても骨の折れる作業です。

疲労だけではありません。雑草が生えている場所には害虫がいます。草刈りをしていると、蚊やダニ、ムカデといった虫がいて、かまれるとかゆくなったり腫れたり、場合によってはかぶれたりします。季節によってはハチに襲われることも考えられるのです。

草刈り

小さな庭でも面倒に感じやすい草刈りは、デメリットだけでなくメリットもいくつかあります。

メリット

草刈りは、草刈り機や鎌などの道具を使って草を刈る方法です。
機械式の草刈り機を使用する際は、とても簡単に短時間で雑草を刈ることが可能です。一度使用方法を習得できれば、草むしりの何倍もの速さで除草が完了します。

デメリット

機械式の草刈り機は、先端に草を刈る刃物が付いているので、取り扱いには十分注意する必要があります。また、重量もあるので、足腰の弱い方や子どもには操作が難しいです。

また、鎌を使って手作業で行う場合は、草むしりと同様で地道な作業となります。
特に夏場の草刈りは、熱中症の心配をしなければなりません。梅雨の合間や終わりの時期は急に気温が上がり、雑草の生育を促すことから草刈りをする機会が増えます。体が暑さに慣れてない時期に長時間の草刈りは、熱中症にかかる確率を上げるのです。

除草・草刈り・草むしりをする時期

天気

草刈りは年に3回程度

年に3回のうち、適切なタイミングは以下の3つです。

梅雨に入った6月から7月

9月から10月

11月から12月にかけての枯草の時期

梅雨に入った6月から7月

草刈りの時期は梅雨とともにやってきます。雨の多い時期には、土が柔らかくなり草木の生育が早くなります。そのため、草刈りは梅雨入りから梅雨明けにやるのがよい、といわれています。

梅雨時は、春に芽を出した雑草が昨年からため込んだ栄養分を使って一気に成長を遂げる時期です。この時期には梅雨の影響で土が柔らかくなるので、除草がしやすい時期といえます。特に草むしりには適しています。

とはいえ、梅雨の時期に草刈りをすれば、1年間何もしなくてよいわけではありません。理想的な草刈りのサイクルは、年に3回です。
草刈りの時期は、同時に除草剤散布や草むしりにも最適な時期です。

9月から10月

残暑が落ち着くこの時期は、猛暑もひと段落し、雑草の成長の勢いも衰えてきます。この時期に草刈りをすることで、次に草刈りをする時期を遅らせることができるのです。

11月から12月にかけての枯草の時期

枯れ草となった雑草が翌年の栄養分にならないよう、年を越す前に処理しておきましょう。枯草の処理は草むしりで根から取り除くのがよいですが、草刈りだけでも効果はあります。

草むしりは生え始めの時期がベスト

草むしりのコツは、雑草の芽が生え始める時期に行うことです。雑草の背丈が小さいうちは、まだ根が強く張っていないため、少しの力で根っこからむしり取ることができるからです。

1年のうち、適切なタイミングは春と秋です。
春と秋には、一年生雑草の春雑草と秋雑草がそれぞれ発芽する時期だからです。タイミングをみて、芽が生え始めた頃に草むしりを行うとよいでしょう。

一方、多年生雑草は1年を通して常に根が張っている状態なので、草むしりに最適な時期はありません。一年生雑草と同じタイミングで除草しましょう。

除草・草むしり・草刈りに適した気候

除草剤散布

除草剤にはさまざまな種類がありますが、多くの除草剤は、雑草の葉の部分に対して効果を発揮します。このような除草剤の場合は、雨が降ると流されてしまうため、雨が降らない日がおすすめです。

草むしり・草刈り

草刈りは雨の翌日の土が柔らなくなった日が最適です。草をむしるだけでなく、土を掘り起こす場合も、土台が柔らかい時期がいいですね。
また、あまりに暑い真夏や寒い冬日は早く疲れがたまるので、おすすめできません。

雑草を抜く時のポイントはたった3つ

草むしりのポイントは、たった3つだけです。

普段からこまめに確認する

まず、普段からこまめに雑草が生えていないかを確認することです。数本であったり、狭い範囲であったりすれば、ちょっとした空き時間に草むしりができます。「今日は草むしりの日」と気負うこともありません。

できるだけ早い時期に抜く

できるだけ、草が伸びきる前の早い時期にきれいに抜き終わりましょう。重要なことは「作業を終える」ことです。
広い面積の草むしりをするときには、スケジュールを立てる必要があります。しかし、スケジュール通りに草むしりをしても、最後の日には最初にむしった部分の草がもう伸びてしまうこともあるのです。

根を残さず抜く

根を残してしまうと、雑草は残った根から再び芽を出して増えていきます。茎をちぎって表面だけをきれいにするのではなく、根ごと掘り出すようにしましょう。

除草・草むしりのプロはやはり除草の達人!

草むしりプロ

誰でもできる除草・草むしりをプロの業者にお願いすることで、自分の手間が減らせるだけでなく、効果的な除草を期待できます。

どんなプロが草むしりのプロなのか

草むしりは労力のいる大変な作業です。特に足腰が弱いお年寄りや、なかなか時間が取れない人は、気にはなっていても手を付けらないのが現状です。

プロの業者の場合は、さまざまな方法で効果的に除草をしてくれます。
例えば、草刈り機で除草作業を行い、雑草の根元近くまでカットしたあと、除草剤をまいて雑草の根まで枯らします。そのあと隅々まで手作業で草むしりを行っていきます。

どのような手順でどの除草剤を使って行うかは、さまざまな雑草の知識をもつプロだからこその提案をしてくれます。雑草の成長サイクルを考えたメンテナンスを行えば、骨折り損の草むしりにはなりません。

除草のあとはイメージ一新

きれいに除草をした庭等を見ると驚くほどイメージが変わります。突然の訪問者が来ても、雑草だらけの玄関まわりよりもきれいに整った玄関の方が、訪問者にとっても気持ちがよいですね。
雑草のない庭は害虫もいないので、子どもたちが楽しく安全に遊ぶことができます。

イエコマの草むしり

 

草花が急激に成長する春~夏にかけては、いくらむしってもすぐに生えてきてしまうもの。

 

そもそも雑草とは?

そもそも雑草とはどのような植物を指すのでしょうか。雑草の中にはかわいい花を咲かせるものもあります。この花と雑草ではない花の違いは何でしょうか。

それは、「人が育成の管理をしているか」つまり、人が農地などで栽培している植物かどうかです。作物の生産にとって有害なもの、無用なものが雑草になります。

雑草は、大きく2つの種類に分けられます。

一年生雑草

雑草の中でも、毎年新しい種子から発芽して育っていく雑草を一年生雑草といいます。一年生雑草の成長は、2つのサイクルに分かれています。

春に発芽し秋には枯れていくもの

秋に発芽して冬を越え春から夏に枯れていくもの

一年生雑草の代表的なものは、シバ、スズメノカタビラ、ナズナ、ツユクサなどがあります。

ナズナ

多年生雑草

一度枯れたように見えても再度生えてくる雑草は、多年生雑草です。最初は種子で発芽しますが、その後育って枯れてしまっても、死なずに地中で生き残っていて、また春になると芽を出してきます。毎年同じところから生えてくる宿根性の雑草です。

ほとんどの多年生雑草は、2年目以降は根を下ろすことで宿根草となりますが、地下茎が伸びて繁殖していくものもあります。冬に枯れても翌春には新しい葉を出すことから、雑草のしつこさを象徴するものとなっています。

代表的な多年生雑草は、スギナ、シロツメクサ、タンポポ、ハマスゲ、ススキなどがあります。

タンポポ

その他の雑草

ほとんどが一年生雑草か多年生雑草ですが、これらに含まれない雑草もあります。そのひとつが越年草です。

越年草は、種子が発芽しても年内に開花せず、翌年に開花、結実して枯れる植物です。他の植物に巻きつくつるをもつ植物がつる植物です。防草シートを敷いても、シートを覆ってしまうほど育つ特徴があります。

除草剤散布・草刈り・草むしりの方法

草むしり 女性

除草剤散布方法

除草剤の種類ごとに散布方法が異なるので、それぞれ紹介します。

粒剤タイプ

雑草を除草するよりも、そもそも生えないようにしたいときに使うのが、顆粒タイプの除草剤です。
顆粒タイプは、直接土に染み込み、根から雑草を枯らしていきます。撒いてすぐに即効性があるわけではありませんが、除草効果が高く予防効果もあります。

水に溶けるので、土中にしみこんだ後に別の場所でも除草をしてしまうこともあるので、注意が必要です。除草剤が溶けてしまった水が他の場所へ行かないように狭い範囲で徐々に行うようにしましょう。
粒剤タイプを使う場合は、乾いた地面に撒くだけでは地面に染み込まないため、雨のあとや水をまいたあとの湿った土に撒くと効果的です。

液剤タイプ

すでに生い茂ってしまった雑草には、即効性の高い液剤タイプが効果的です。散布するとすぐに枯れるので、効果が目に見えます。薬剤の残留が少ないので、花壇などにも使うことができます。

しかし雨に弱いため、使った後に雨が降ると効果がありません。即効性があり持続性がないことから、予防効果も期待できません。

液剤タイプは、雑草の葉や茎に直接かけて使うのがもっとも効果的です。種類は、ストレート用と希釈用の2種類があります。狭い範囲で使う場合はストレート用でよいですが、広い範囲の場合は希釈用がコストパフォーマンスが高いですね。

液剤タイプの使い方でもっとも重要なことは、葉や茎に直接かけることです。土にかけても効果はありません。せっかく葉にかけても雨が降ると流れてしまいます。使うときには、事前に天気予報を確認してから行いましょう。

芝生専用の除草剤

芝生は雑草の草むしりが難しいことと範囲が広いために、専用のものが求められます。
除草剤には選択性除草剤と非選択性除草剤の2種類があります。

選択性除草剤:作物に影響を与えずに、雑草のみを枯らす効果がある

非選択性除草剤:すべての草花を枯らす。(=芝生も枯らす)

芝生は、種類によって選択する除草剤も異なります。西洋芝で最も美しいといわれているペントグラス類は、ゴルフ場などのグリーンによく見られる芝ですが、これにはロンセイバーという除草剤を使います。ロンセイバーは、一年生・多年生の広葉雑草に効く除草剤です。特にカタバミ、チドメグサに優れた効果を発揮するため、これらに悩まされる芝生にはぴったりです。

草刈りに使う道具

刈払機を使う(有資格者のみ)

長く伸びた雑草を刈って払う機械でよく見かけるのが、刈払機です。手軽に草刈りができる便利な道具です。業者が行う場合には、資格が必要です。取り扱い従事者には、厚生労働省による安全教育を受ける必要があります。
この安全衛生教育を修了した人は、刈払機取扱作業者と呼ばれ、刈払機を使って作業をすることができます。自宅の庭で刈払機を使う場合には資格は必要ありませんが、安全面から講習会などに参加することをおすすめします。

草刈り鎌

草刈り鎌

草刈り鎌は小さいものから手軽な大きさ、立鎌までさまざまです。普段は手ごろな草刈り鎌を使っていても、少し広い範囲を作業するときには立鎌が便利です。立鎌は立ったままで使うことができるので、腰が痛くならず作業がスムーズに進みます。普通の鎌より柄が長いので遠くにある雑草もさほど動くことなく刈ることができます。

立鎌

剪定用ハサミ

剪定用ハサミは、ガーデニングや園芸などの必需品といえる道具のひとつです。不要に伸びた枝や茎を切り落とすなど、ちょっとした作業を行うときに使います。

レーキ

レーキ

草刈りをしたあとの切り取った雑草を集める道具です。雑草を効率よくかき集めることができます。レーキがあれば後片付けがとても楽にできます。

鍬(くわ)

鍬

田畑を耕すのに使う道具で、長い柄の先に土を掘り起こす歯がついています。この歯の重さを使って順番に耕していきます。歯の形によって,金鍬,風呂鍬などがあります。

手押し車

草刈りで除草した草を放置すると、放置した場所から根付いていきます。そのため、除草した草を運ぶための道具として利用するのが手押し車です。

草むしりのコツ

草むしりは体力と忍耐があれば誰でも行うことができますが、効率よく行う場合は、先述の通り、根を残さないことが重要です。
素手で行うと、汚れたり、手が切れたりする恐れがあるので、必ず園芸用の手袋をつけて行いましょう。園芸用の手袋がない場合は、草をつかみやすいゴム手袋がおすすめです。
地面に対して垂直に引くと、根っこを途中で切らずに抜くことができます。

除草で気を付けるポイント

荒天

気づいたときにさっさとやってしまいたい除草ですが、実際に行うときにいくつか気をつけたいポイントがあります。

除草剤を使用する際の注意点

近隣に除草剤使用への理解を求める

 

除草剤は、目的としている雑草だけでなく、ほかの草木にも影響を与える可能性があり、動物への影響を気にする人もいます。そのため、除草剤を利用して除草を行うには、作業前に近隣への使用に対する理解を得ることが必要です。

雨天強風時には除草剤を使わない

除草剤の散布方法は、噴霧器などで散布して広い範囲を除草することがほとんどです。撒きたいところへ的確に撒くためにも、強風の時には、除草剤を使った除草は行ってはなりません。強風によって目的の雑草に除草剤が行き届かないだけでなく、大切に育てていた近隣の植物を枯らしてしまう可能性もあるからです。

また、先述の通り、雨が降ると除草剤が洗い流されてしまい効果が期待できません。雨の日に除草剤を使った作業は行わないようにしましょう。

除草剤散布前はマスク・ゴーグルを着用する

除草剤を撒く場合には、風向きによっては自分へ除草剤がふりかかってしまうことがあります。そのため、マスク・ゴーグルは、除草をする際の必需品です。また、長袖のシャツで肌を隠すなどして保護しましょう。

除草剤は直射日光を避けて、子供の手の届かないところで保管する

除草剤は直射日光に当たると、種類によっては薬を溶かした液体が気体となって発散したり、分解されたりして、除草剤の成分が変わることがあります。
また、子供が誤飲してしまったり、他の液体などと混ぜてしまうことで危険な薬剤となり、思わぬ薬害を生じることがあります。

そのため、除草剤の保管には細心の注意を払い、涼しくて直射日光が当たらず子どもの手の届かないところで保管します。また、種子や肥料とも区別して保管することも大切です。

草刈り・草むしりをする際の注意点

刈る前の草をなるべく踏まない

草刈りはひたすら草を刈ることになりますが、少しの工夫で草刈りが楽になります。
工夫のなかのひとつが、草刈りを行う前に草の周りを荒らさないことです。草を踏んでしまうと、茎が折れて刈りづらくなります。
刈る前の草をなるべく踏まないようにすることで、草刈りがスムーズに進みます。

隣家や道路に接した部分は刈らない

草刈りは隅々までしっかりと行いたいですが、隣家や道路に接した場所はあえて草を残すことも必要です。刈払機で草刈りを行った際に小石などが飛散して、隣家に飛びケガをさせてしまったり、建物を破損させてしまうこともあります。
道路に小石が飛散すると車や歩行者に当たることもあります。小石飛散のリスクを減らす方法として、若干の草を残したままにする作業も有効です。

注意!効果がない除草・草むしりの方法

草むしり 腰痛

除草・草むしりは、ただやみくもにやっただけでは効果が出ない場合があります。効果的に作業を進めるためにも注意をしたいポイントを紹介します。

骨折り損のくたびれ儲けの草むしりとは?

今まで紹介してきた除草・草むしりは、より効果的に行う方法です。逆にいえば、これらを行わない場合は、草むしりに時間と労力を使ったわりに、すぐに次の芽が生えてきて、ぐんぐん伸び、またすぐに除草をする羽目になります。
根っこまで抜かなかった、途中でやめてしまったなど中途半端な作業をすると、効果は半減です。

除草剤に代わる塩、熱湯、重曹の除草効果は?

除草剤を使いたくない人が手軽にできる除草として利用される代表的なものが、塩です。塩水を雑草に撒く方法は確かに効果が出ますが、除草剤以上に植物全般に効いてしまいます。そのため、ちょっとでもかかっただけで、せっかく植えていた花が枯れることにもなりかねません。

お湯も雑草を枯らしてくれます。お湯は表面の葉を枯らすだけで、根までは至りません。そのため、定期的にお湯を撒く作業が必要になります。

重曹は掃除グッズとして有名です。いろいろな場所で手軽に購入でき、ストックしてある家庭も少なくないでしょう。
しかし、除草にはさほど有効ではありません。重曹自体は除草に効果があるのですが、浸透力が低いため、雑草にかかっても浸透せず流れてしまいます。

砂利では時間がたつと除草効果が薄れてくる?

まだ雑草が生えていない庭の通路などに砂利を撒いて、除草対策を行うことはよくあります。しかし、時間が経つとぽつぽつと雑草を見つけますね。
砂利がしかれた場所は通路として利用されるので、当然のことながらその上を歩きます。すると、砂利が土の中に埋もれていくのです。踏めば踏むほど埋もれていくので、砂利の上に土がかぶり、そこから雑草が生えてきます。

砂利で雑草を防ぐには、厚めに砂利を撒く必要があります。それでもある程度の時間が経てば除草効果は薄れることは避けられません。