皆さん、こんな経験ありませんか?
夏の夜、部屋で過ごしているときに何か気配を感じて「はっ!」と振り返ると…。
すると、突然何の前触れもなく室内の壁にゴキブリが!!
「窓も開いていない」「キッチンからは遠い」
なぜ??
実は、このような場合、まず第一にエアコンを疑った方が良いです。理由は、エアコンの構造に関係しています。
エアコンは特に夏場、「結露水」という水滴が内部で多く発生するので、それを外に出すために「ドレンホース」というホースで室内機と外と繋がっています。
このドレンホースの場所がポイントで、多くの場合エアコンの室外機の下から出ていますが、このような場所は湿気も多くてジメジメしているため、ゴキブリや様々な昆虫の居場所になっています
また、ドレンホースの穴はこうした昆虫の絶好の隠れ場所になる事もあり、習性で中に入って行くことがあります。
ここから少し昆虫の立場になってみて下さい。
暗いトンネル(ドレンホース)の中を導かれるように一直線にドンドン進んで行くと、やがて灯りが見えてきました。
「なんだろう」と思って更に前へドンドン進んで行くと、何やら機械の中に入り、グルグルと大きなファンが回っています。
怖くて危ないので避けながら進んで、とりあえず外に出てみようと、そこは部屋の中だった…
それに気が付いた部屋の中の人は「キャー」という感じです。
また、冬場の寒い時期にカメムシなどが冬眠する場所としても適している為、ドレンホースの中が越冬場所になっている事も珍しくありません。
エアコンクリーニングでエアコンを高圧洗浄機で勢いよく洗った際に、ドレンホースの先から様々な虫が「どーっ!」と外に出てくる事も良くあります。
昆虫には罪はありませんので、対策としてドレンホースの先にアミを被せる事や、「ドレンホース防虫キャップ」というアイテムを付ける事で、エアコンから出る結露水はキチンと外に流れ出て、昆虫の侵入も防いでくれます。
これらの対策をする際は、一度エアコンクリーニングを行いエアコンやドレンホースの中に詰まっているホコリやゴミを洗い流してからでなくては、残っているゴミが詰まって外に水が流れなくなってしまい、室内側に水漏れしてしまう原因にもなります